本書『概説 日本思想史[増補版]』は、古代から現代に至る日本思想の流れを包括的に紹介する入門書である。哲学・宗教・文学・政治など多角的な視点から日本思想の展開を描き、東アジアやヨーロッパの思想との比較を通してその独自性を明らかにする。古代・中世・近世・近現代の各時代を体系的に整理し、宗教的な習合、儒教・仏教の影響、神道と国学の展開、近代民主主義や戦後思想の形成など、多様なテーマを取り上げている。今回の増補版では、最新の研究成果を反映させ、平成時代の思想を扱った章を新たに収録している。学術的参考書としてだけでなく、学生や一般読者にも親しみやすい構成となっており、日本の知的・文化的伝統に関心を持つ人々に有益な一冊である。